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生きてると「◯◯ってことか!」の連続。

スロバキアの音楽フェスでTVデビュー

ハンガリーに行く前に、珍しい経験をすることができた。ときどきお手伝いをさせてもらっているラーメン屋のアルバイトで、スロバキアの音楽フェスへ行った。

 

ラーメン屋はとても繁盛していて最近ではあちこちの大きなフェスに出店している。そして今回は、ラーメン屋のブースにスロバキアのテレビ局が取材にくるとのことで、そのときに日本人のスタッフが店頭にいたほうが、日本のラーメン屋としては映りが良い。という理由で助っ人として呼ばれた。

 

外国の音楽フェスなんて行ったこともなかったし、今後も行く予定もなかったので貴重な経験になった。しかもこのフェスは3日間あり、夜はテント泊だ。テント泊なんかも初めての経験だった。

 

早朝、いつものごとくひどい二日酔いで現場に到着、「今から6時間くらいは何もすることないからテントで寝ていていいよ!」と言われ、ありがたくテントで爆睡。テントってのは思いの外寝れる。中は狭いけど外に出れば大自然っていうのが、小動物出身で閉所恐怖症の自分にはぴったりの寝床だと感じた。

 

夕方に起きると、そろそろテレビくるから、作ってるフリして!と言われ厨房に入る。そのときの様子がこちら。

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スロバキアのテレビ局のクルーはまるでコントのようなチープさがあり、ランニングシャツにタトゥーだらけのゴリゴリの男性たちが、「今んとこもういっかい!あ、撮れてなかったからもういっかい!」「具をもっと多く!」とか「湯をもうちょっと大げさに切って」とかやらせじゃねえかこれってくらい適当な指示のままに撮影に協力した。

 

それが終わると私の仕事はほぼ終わったようなもんで、バイトの子といっしょにせっかくなのでフェスを回った。観覧車とか雑貨のお店なんかも出ていてテーマパークのようだった。これほどの規模なのに、ヨーロッパの中では全然小さいフェスだよと聞いて驚いた。

 

もうひとつ驚いたことは、仮設トイレの汚さと会場のゴミの多さである。たしかに、音楽そっちのけでフードブースに並んでいる人の多さからして、大量のう◯こが出るのは納得できるが、100個くらい仮設してあるトイレのどの扉を開けても動物園のゾウの檻でしか見たことないレベルの物がでーーーんっと置いてあるので衝撃だった。

 

またひとつのライブが終わるごとに芝生の上は辺り一面ゴミまるけだ。ライブ会場でゴミ拾いもイベントのひとつのプログラム、みたいになっている日本はすげえと思うし、そうでもしないと人間ってのはこんな有り様なんだと見せつけられた気がした。

 

ところで、今回の取材の放送がいつだったのか、どこでどんな風に使われたのか全く知らない。もしかしたら全面カットかも知れないし、世界のどこかでテレビデビュー出来てしまっているかも、謎である。