ふーてん日記

放浪ぐせが直らない20代女子。フリーで雑誌やwebメディアの編集・ライターをしています。

【那覇編】ひとり旅の醍醐味は呑み屋でおじいの話を聞くこと。

沖縄滞在記1日目。


観光客だらけの国際通りを歩き疲れて、一本や二本、奥の通りに逃げ込み、こじんまりとした呑み屋に入った。


刺身の盛り合わせと沖縄風おでんを注文し、瓶ビールを注ぐ。


優しい顔の大将は、こちらのことは何も聞かないで、「はい、これっ」と言ってカットしたドラゴンフルーツをサービスしてくれた。

 

私は仕事で、地方移住者にインタビューなどしている。と話すと、

「移住とか地域活性って言うけど物価が上がって出て行くことになる島民や村民のことも考えて欲しいさ〜。」と大将。


ちょうど来るときに、沖縄のエッセイを読んでいて、離島住民カードがあれば飛行機が2割引になるので著者は偽造しているという一文を読み、こりゃ良いな〜と羨ましがっていた自分を恥ずかしいと思った。

 

ほとんど常連客ばかりかと思ったが最近は観光客も多いとのことで、

「こないだの韓国人のお客さんがね、日本とは今ケンカしてるけど、僕は日本大好きだよ!だから日本人の彼女紹介してって言ってたさ〜。」

と笑いながら話してくれた。

 

隣に座った常連のおじさんは、自分も記者なんだと話しかけてくれた。聞けば沖縄タイムスで35年以上コラムを書いていたということで、OBみたいなもんさ〜と言ってくれたことに大変な恐れ多さを感じた。

 

大将が、店内に置かれていた一冊の本を見せてくれた。

 

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この常連のおじさんの著書だった。
〝どんな記事にも記者の主観が生きている。批判精神が生きている。そうでないと人間が書いている意味がない。事実と向き合うとき、その人間の存在、生きてきた軌跡が問われる〟(あとがきより抜粋)。

 

記者が主観を失ったら、報道は一体誰のものになるのか。何かを伝えることを仕事とするなら、それが自分の言葉でないといけない。事実を知ること、自分の意見を持つこと、それが人間が存在する意味にすらなるのでは、、そんなこと考えぼーっとしてしまった。

 

店を出るとき、4人の韓国人と入れ違いになった。大将と常連のおじさんが満面の笑みで、「アニョハセヨ〜」と迎え入れる。

 

そしてやっぱり、旅の醍醐味は予期せぬ出逢いに尽きる!ということを噛み締める。

 

これに懲りずにまた来てさ!という大将と女将さんに、必ずまた来るさ!!と食い気味に返して、店を後にした。

 

明日からは石垣島へ!

 

 

追記:おじゃましたのはこちら↓お一人様でも入りやすいっす。

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