ここまでの緊張感から解放されホテルに着くと気絶するように寝ていた。起きると夜遅くなっていて周辺の店はほとんど終わっていた。ウィーン西駅内のスーパーも8時までだったみたい。近くにあったケンタッキーで晩飯を買って、ホテルに戻ってきた。
なんだか体調がよくない気がしたので、日本から持参した葛根湯(粉末タイプ)をケンタッキーのコーラで流し込んだ。葛根湯の成分はよく知らないが、これには絶大な信頼をおいている。多分飲んだという事実で回復した気になっているから、精神安定剤のようなものである。
ところでウィーンの空港で買ったSIMカードはやっぱり使えない。調べているうちに解明したのだが、日本で買ったSIMフリーの端末に、日本で買ったSIMカードを入れて使っていたので、それで再びロックがかかったらしい。iphoneのSIMロックの解除は、キャリアの店舗でしかできない。つまり日本でしかできないので、私の買ったSIMフリーのiphoneはもうお払い箱である。
こちらで携帯を契約するハードルの高さを考えると(私は英語力皆無なので)この先はずっとオフラインの生活である。しかしそこはポジティブに、元々日本での生活の便利さに、煩わしさを感じてここまで来たのもあるのだから逆にストレスフリーになりラッキーだ。と自分に言い聞かせ、再び気絶したように眠った。