歩いても歩いても、予約した宿が見つからない。地図の示す場所には明らかに何もない。2、3時間歩いた挙げ句、ふと川の方に目をやると、BAR RESTRANT HOTELの文字が。まさかと思ってレセプションで聞いてみると、間違いなく自分の予約したホテルであった。思いがけずこの日はドナウ川の上に泊まることになった。
部屋は、絵に描いたような“船室”そのものであった。しかもものすごく傾いていた。ビー玉を床に転がしたいくらい。
おまけにこの日は雨が降って、ドナウ川は濁流で、結構揺れた。しかしLIFE AQUATICのサントラを流して船員になったつもりで船を探検したりすると結構楽しかった。楽しかったので調子にのって冷蔵庫にあった飲み物を飲みまくってたら精算がだいぶ高くついた。このままでは滞在費用がすぐに底を尽きてしまう!明日からは安宿(ドミトリー)に泊まろう。覚悟を決める。