親切な方にたくさん出会うことができたものの、自分で何もしないわけにはいかない。Facebookのブラチスラバの賃貸情報のグループに参加し、投稿すると、かなりたくさんにメッセージが来た。中には、「家を紹介することはできないけれど、私は日本が好きです。だから何か力になれることがあったら言ってね」というメッセージもちらほらあった。この小さな街では、日本人が一人で来て家を探している、という状況もなかなか珍しいのだと思う。
親切な人たちに返事を返しながらも、肝心な家は探しは難航していた。良いなと思う部屋は、もうすでに契約が決まってしまったという返事が多かった。
翌日は、先日出会った日本人のご家族の家にお邪魔して、一緒にスロバキア語の賃貸サイトを見ていた。奥さんはスロバキア語が堪能で、サイトに載っている物件の情報を私に教えてくれた。数日前までこの街に日本人の人が住んでいることさえ知らなかったのに、ご家族に家にお邪魔して麦茶を飲みながら一緒に家探しをしているこの状況がまだ現実だとは思えずにいた。
いくつか良い家をピックアップして、奥さんが大家さんに電話をかけてくれた。明日の朝に一軒家のシェアハウスの見学に行くことになった。しかもその家まで、ご家族の車で連れて行ってくれるという。もう何も贅沢は言わないのでとにかくその家に決まりますように、と願った。