ブラチスラバでの最後のホステルで出会った友達と、アウシュビッツにいくツアーに申し込んだ。彼女は今ワルシャワにいるので、クラクフで落ち合うことにした。
ブラチスラバからクラクフまではバスで11時間。よく見るとチェコのブルノというところで乗り換えが3時間半ある。だから安かったのか〜と買ってから納得した。
こちらにきて初めて長距離バスに乗るので無事に目的のバスに乗れるのか、、と緊張しながらバス停につく。キョロキョロしているとすぐに、おじいさんが近づいてきて「どのバス?」と聞いてきた、チケットを見せると、バス停を教えてくれた。あまりに親切なのでびっくりして「えー、ほんまにありがとう!!」と完全に日本語で言っていた。
しかし待てど暮らせどバスは来ない。お腹が空いたのでバスん中で食べようと思っていたサンドイッチを食べた。水も飲もう。しかしペットボトルのふたが固すぎて開かない。困っているとアラビア人風の女の人が、サラっと私の手からペットボトルを奪い、ふたを開けてくれた。日本でこんなことってあるのか!?っと思ってしまった。こんな些細な出来事の一つ一つが、私に“人は優しい”ということを信じさせてくれる。
バスは当たり前のように1時間遅れてきた。チェコのブルノにはすぐに着いた。降りたすぐ近くには、聖ペテロと聖パウロ大聖堂があり、中にも入ることができてここで少し落ち着いた。
ブルノの街は、坂がたくさんあったり昔ながらの街並みの中に新しいお店がたくさんあって、若者で賑わっていて、日本でいう神戸みたいなところだなあと思った。
再びバスに乗って、クラクフを目指した。乗り換えのバスも30分くらい遅れてきた。車窓からはヨーロッパの田舎風景が広がりつい見とれてしまう。あまりに広大な菜の花ばたけやおもちゃみたいな赤い屋根のお家など、こういった景色にこそヨーロッパらしさを感じてしまう。
クラクフの駅は思っていた以上に都会で、とても驚いた。駅の近くのドミトリーを予約し、宿へ向かう。宿へ着いたのは23時を回っていたが、無事に到着しほっと胸をなでおろした。