ジビエペットフード『ワンネス』というブランドをやっています。
どんな命であっても、他の命との循環の上にその生命が成り立っている。菌でも植物でも虫でもプランクトンでも。どんな生き物も命を摂取して生きている。
そこに気づいたとき、命に境目がないような気がしてきて。私たちは動物を殺して食べることが正しいのか間違っているのかを考えるために地球に生まれてきたのではなくて、いかなる命も支え合って生命活動をしていることに気づくために生まれてきた。
憎しみや恐れをもって殺すことと、食べるために命をいただくことはまったく別なのだけど、今行われているその二つの行為に橋をかけることはできると思う。
獣害駆除として命を捨てているという意識から、必要としているペットたちのごはんとして届けることに変換するのが、今の私たちのできることだった。
動物たちに、恐れや憎しみを持たない世界が広がってほしい。罠にかかって逃げ回る野生動物たちをみると、どうしても考えてしまう。
ジビエに携わる私たちが考えているということが、せめて伝えわればいいのかもしれない。畜産も養鶏でも携わる人たちは考えているんじゃないかな。
私たちにできることはいつだって、目の前の出来事に愛を持って最善を尽くすこと。この意識の輪が広がれば、何一つ無駄も無理ない、調和した世界が実現していくと思う。