電車で7時間、シチェチンからチェンストホヴァへ戻ってきた。ボグダン神父のお家では今宵も宴が開かれこの日もいつものごとく、神父とその兄と甥っ子と私の4人だけが深夜まで残りどんちゃん騒ぎをしていた。
ポーランドの伝統的な音楽と踊りを教わり、気がつけばみんなで踊り明かしていた。あまりのうるささにお姉さんが起きてきて、いい加減にしろと怒られてしまった。(ポーランドの女性は本当に強い。)しかしこのときがポーランド旅行でもっとも楽しい瞬間であったと思う。
翌朝、私はブラチスラヴァに帰る決意をした。家を出てから実に2週間以上が経っていたが、その間語り尽くせないほどの出来事があり、もうお腹いっぱいというほど思い出ができた。
お部屋に世話になったお礼の手紙を置き、駅に向かう。駅まではボグダン神父が送ってくれた。また日本のどこかで会いましょう!と言葉を交わし、バスに乗り込んだ。
異国から突然訪れた私を快く受け入れてくれて、また暖かく接してくれた、ポーランドの三つの家族に心より感謝。無計画の旅はいつも、行く前には想像もしていなかった体験が待ち受けているのである。
最後に、ボグダン神父からのメールを載せておこう。