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生きてると「◯◯ってことか!」の連続。

【ロンドンまでの道のり】鬼畜と噂のライアンエアーと地獄の空港泊

アイスランドへ向かうにあたって、一度ロンドンで飛行機を乗り換える必要があった。どうせロンドンへ行くなら、少しくらい観光もしておきたい。と思い、アイスランドへ行く前にロンドンで数日間過ごすことにした。

 

まず、初めて行くブラチスラヴァ空港から、初めての海外LCCに搭乗。利用したのは鬼畜と噂のライアンエアー。手荷物の制限とか搭乗券のプリントが無いとペナルティとか何かと多額な罰金を課せられると聞いていたので、空港向かう前からかなり緊張していた。

 

ロンドン→アイスランド一周なので、期間も長く、荷物は明らかに重量オーバーだったけどオプション料金がかかるので全部手荷物にしていた。抜き打ちで重量チェックされる人もいるらしいけど、実際にはなんのチェックもなく、周りの客もみんな明らかに重量オーバーしているだろう大荷物だった。キャリーバッグを2つもひきずってる強者もいた。

 

ビザチェックのスタンプがないと搭乗拒否されると聞いていたので完全に乗ってしまうまで油断はできなかった。が、ビザチェックのスタンプなんてもらってないけど何も見られることもなかった。おそらく、シェンゲン協定国内の移動なのでそうでない場合よりもかなり緩かったのだと思う。

 

スムーズすぎることに不安をおぼえるくらい順調にドイツの空港に到着、ここで8時間の乗り継ぎ。やっとのことでイギリスのスタンステッド空港に着いたときには23時をまわっていた。スタンステッド空港からロンドンの中心地までは一時間以上かかる。もう遅いので私はひとり空港内で夜を明かすことにした。

 

空港泊というのは、自称バックパッカーかぶれとして、一度は経験しておきたいことの中に入っていた。野宿みたいなことには抵抗はないほうだし、人気も多い空港なので、危なくもない、適当なベンチを見つけて寝っ転がれば簡単に朝を迎えられるものだと甘く見ていた。

 

が、実際の空港泊は地獄の経験となった。

 

まず、空港というのは夜12時くらいを過ぎると思っている以上に寒くなる。9月とはいえスロバキアから比べるとイギリスは極寒だった。そして、警備隊が24時間体制で見張っていてベンチには寝かせてもらえない。ベンチには人が寝転がれないように手すりがついているし、寝た瞬間に叩き起こされる。

 

仕方なく、冷たく固い床の上で隙間風にさらされながら寝ようと試みる。しかもひとりのため荷物を見ていてくれる人もいないし、油断はできない。しかも24時間体制で機関銃を持った警察がウロウロしていて、なんか少しでも変なことをしたら撃たれるんじゃないかと思い気が気じゃない。

 

安眠できるスポットを求めて、荷物を枕にして寝てみたり、人の多いところに移動したりしているうちに、ついに一睡もできずに朝になっていた。家を出て実に24時間が経過していた。

 

結論、ブラチスラヴァからロンドンまでは、24時間かかってもバスで来たほうが絶対に正解だったと思っている。バスであれば街中に到着するし、空港で夜を明かす必要もない。しかも圧倒的に値段も安い。

 

そんな失態に辟易とし、長時間移動と不眠不休も重なり意識が朦朧としながらも、友達のいるロンドン市内に移動しようと、道のりを調べたとき、wifiがないことに気づき絶句した。

 

なんと、スタンステッド空港のwifiは1日4時間しか使用できないのだ。私が寝床を探しているうちにwifiの制限時間は終わっていた。

 

そのため、バス会社や地下鉄の人やらに最短・最安のアクセス聞き込みまくり、スタンステッド空港を脱出するのにはさらに2時間かかった。

 

準備や計画の必要性は幾度となく痛感しているのだが、未だに懲りないのである。